良い音は、良い姿勢からしか出せない

良い音は、良い身体の使い方から

上手な演奏家と、そうでない演奏家は、ステージに出てきた瞬間に分かることがあります。

もっと言えば、演奏する姿勢を見ただけで、その人がどんな音を出すのか、ある程度想像できてしまいます。

猫背で演奏している人と、凛とした姿勢で演奏している人。

同じ楽器を吹いていても、見た目の印象は大きく違います。そして、それは単なる「見た目」の問題ではありません。

音楽の世界には、「アレクサンダー・テクニック」という身体の使い方を学ぶ考え方があります。

これは、体の余計な力みや無意識の習慣に気づき、より自然に身体を使えるようにしていく方法です。

特に、声楽家、俳優、楽器奏者、ダンサーなど、身体そのものを使って表現する人たちに広く知られています。

細かいことは、これからのレッスンの中で伝えていきます。

まずは、「自分はどんな姿勢で演奏したときに、一番いい音が出るのだろう?」というところに、意識のアンテナを立ててみましょう。

例えば、

「椅子にどのように腰掛けると、自然に息が流れるのか?」

「背中を丸めたときと、身体を起こしたときでは、音はどう変わるのか?」

「肩や首に力が入ったとき、音はどうなるのか?」

こうしたことを、自分の身体で実験してみるのです。

プロのオーケストラ奏者が、地べたにあぐらをかいて演奏していないのにも、きっと理由があります。

姿勢は、見た目をきれいにするためだけのものではありません。

呼吸、身体の自由さ、楽器の響き、そして音楽表現。

すべてがつながっています。

「正しい姿勢を作らなければ」と考えるのではなく、まずは自分の身体と音の関係に気づくこと。

そこから、自分にとっての「良い音が出る身体の使い方」を見つけていきましょう。

良い音は、良い身体の使い方から。

今日から、自分の身体に少しだけ意識のアンテナを立ててみよう。