「音楽が上手な人」ではなく「応援される人」になれ

吹奏楽コンクールで金賞を目指すということは、日々積み重ねてきた技術練習の成果を認めてもらうことです。

もちろん、それはとても価値のあることです。

しかし、私が部員たちに本当に身につけてほしいのは、音楽の技術だけではありません。

音楽を通して、人として成長することです。

社会には、家族、学校、地域、職場など、それぞれのコミュニティーがあります。

そして、どの場所にも「みんなが安心して、気持ちよく過ごすためのルール」があります。

彩星工科吹奏楽部にも、同じように大切なルールがあります。

時間を守ること。

挨拶をすること。

仲間を思いやること。

感謝の気持ちを忘れないこと。

服装や言動に責任を持つこと。

これらのルールは、誰かを縛るためにあるのではありません。

一人ひとりを守り、仲間を守り、そして「彩星工科吹奏楽部」という大切な看板を守るためにあります。

高校の部活動は、自分の意思で選んで所属する場所です。

だからこそ、「好きだから続けたい」という気持ちと同じくらい、「仲間との約束を守る」という責任が求められます。

ルールを守ることは、自分のためだけではありません。

一緒に頑張る仲間への信頼につながります。

そして、その積み重ねが、本番で心を一つにした演奏を生み出します。

吹奏楽を通して身につけた礼儀や責任感、人を思いやる心は、卒業してからも一生の財産になります。

だから私は、部員たちに「音楽が上手な人」だけではなく、「応援される人」になってほしいと願っています。

コンクールまで、残り5日。

あと5日しかないのではありません。

あと5日も成長できる。

音楽力も、人間力も、まだまだ伸ばすことができます。

このコンクールを、金賞を目指す舞台であると同時に、自分自身を大きく成長させる舞台にしていきましょう。

その積み重ねた努力は、きっと皆さんの人生を支える大きな力になります。

最高の5日間にし、彩工の仲間と、最高のステージを迎えましょう。