実はそれが遠回りなんだな・・・

基礎を大切にできる人は、強くなる

昨日の反省会で、部長を退き会長となった小西さんが、とても大切なことを話してくれました。

皆さんは、何を話していたか覚えていますか?

彼は、

「途中から参加したので、基礎練習を十分にできませんでした。そのせいで息が入りにくかったので、次からは遅れてきても、基礎練習をしてから練習に入りたいと思います」

と話していました。

私は、この言葉を聞いて、とても嬉しくなりました。

なぜなら、「基礎練習は大切だ」と、自分自身の体験から気づき始めたからです。

100m走のトップアスリートでさえ、毎朝起きた瞬間から全力疾走するわけではありません。

柔軟をして、軽く体を動かし、その日の身体を整えてから競技に入ります。

楽器も同じです。

まずは、普段の呼吸を「楽器を演奏するための呼吸」に切り替えるブレス練習。

次に、楽器を吹いたり叩いたりするための身体を目覚めさせる基礎練習。

そして、ロングトーンで音を聴く耳をつくり、少しずつ音楽の世界へ入っていく。

そうやって身体と耳を準備してから曲に入ることで、音はもっと自然に、もっと楽に出るようになります。

ところが、「早く曲を吹きたい!」という気持ちから、いきなり曲の練習を始めてしまうことがあります。

その方が近道に見える。

でも、実はそれが遠回りになることもあるのです。

身体の準備ができていないまま無理をすると、思うように音が出ず、「今日は調子が悪いな……」で一日が終わってしまうこともあります。

基礎練習は、曲を吹くための前段階ではありません。
良い音楽をするための、大切な土台です。

そして何より嬉しいのは、そのことに気づき始めた先輩が、彩星工科吹奏楽部の中にいること。

まだ5か月のバンドです。

だからこそ、これからみんなで「気づき」を増やしていけばいい。

先輩が気づき、後輩が受け継ぎ、次の世代へつながっていく。

そんな文化ができたとき、彩星工科吹奏楽部はもっと強くなります。

急がなくていい。
今日も丁寧に、基礎から一歩ずつ。

その積み重ねが、いつか大きな音となって、私たちの未来をつくっていきます。