魚ではなく、釣竿を。

私は生徒たちに、答えだけを与える指導はしたくありません。

目の前のリズムの取り方や指使いを教えれば、その曲は吹けるようになるかもしれない。けれど、それだけでは次の壁にぶつかった時、自分の力で乗り越えることはできないのです。

だから私は、楽譜を自ら読み解き、考え、試し、答えを見つけ出す力を育てたいと思っています。

「なぜ吹けないのか」
「どうすればもっと良くなるのか」
「この曲は何を伝えたいのか」

そんな問いを自分自身に投げかけ、仲間と議論し、挑戦を繰り返しながら成長してほしい。

人生に正解はありません。

部活動で身につけるべき本当に大切な力は、楽器が上手になることだけではなく、自ら課題を発見し、自ら考え、自ら行動し、解決していく力ではないでしょうか。

吹奏楽は、その力を磨く最高の教材です。

私たちが目指しているのは、ただ演奏が上手い集団ではありません。

自分の頭で考え、自分の足で未来を切り拓ける人間を育てること!

ステージの上で輝く音は、その成長の証です。

魚を与えられる人ではなく、どんな海でも自ら魚を釣り上げることができる人へ成長してください。